こんばんは。夜の兄貴ココアです。
今夜のBGMは、ヴィヴァルディの「四季」から「秋」。
「四季」の楽譜には、季節の様子をうたった短い詩(ソネット)が添えられていて、その作者はヴィヴァルディ本人とも言われています。 「秋」の第1楽章では、村人たちが収穫を祝って、歌って踊って、お酒を飲む。そして第2楽章では……みんな、酔いつぶれて眠ってしまうんです。
あのヴィヴァルディですら、秋のまんなかに「眠る時間」を用意していた。 今夜は、そんな「頑張らない秋」のお話です。
秋って、なんだか忙しい季節だと思いませんか。
読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋、行楽の秋。 「〜の秋」が多すぎて、ぼんやりしていると、なんだか損をしているような気持ちになってしまう。
でも、季節の変わり目は、もともと疲れやすい時期でもあります。 だから今夜は、ちょっとだけ頑張らない秋の過ごし方を、一緒に考えてみたいと思います。

季節の変わり目に、なんだか疲れる理由
秋口になると、「特に何かしたわけじゃないのに、なんだかだるい」と感じる人は少なくありません。
よく言われる理由は、こんなところです。
- 朝晩と昼間の気温差が大きい:体が気温の変化についていこうとして、知らないうちにエネルギーを使っている、と言われています。
- 日が短くなる:夕方があっという間に暗くなって、気分も少し沈みがち。
- 夏の疲れが、遅れて出てくる:暑さで削られていた体力が、涼しくなってから表に出てくることもあります。
つまり、秋に疲れるのは、怠けているからではないんです。 体が、季節の切り替えを、ちゃんと頑張っている証拠なんですよね。
体のほうはもう十分頑張っているので、せめて頭のほうは、少しサボらせてあげましょう。
頑張らない秋のための、7つの提案
ここからは、今年の秋を少しだけ楽に過ごすための提案です。 もちろん、これも全部やらなくて大丈夫。頑張らないための提案を頑張ってしまったら、本末転倒ですから。
1. 「〜の秋」は、ひとつだけ選ぶ
読書もしたい、運動もしたい、紅葉も見たい。 でも今年は、思いきってひとつだけにしてみましょう。
「今年はね、昼寝の秋にしたんだ」。 そんな選び方も、立派な「〜の秋」です。
2. 予定を、ひとつだけ減らす
カレンダーを見て、「行かなくても、たぶん誰も困らない予定」をひとつ探してみてください。 それを断るか、別の日に回す。空いた時間には、何も入れないでおきましょう。
3. 暗くなるのが早いなら、寝るのも早めに
日が短くなったら、部屋の明かりも少し早めに落として、いつもより30分だけ早く布団に入ってみる。 季節に合わせて、こちらの時計も少しだけ巻き戻すイメージです。
4. あたたかい飲み物を、1日1杯
番組の名前に免じて、ここはココアをすすめさせてください。もちろん、ホットミルクでも、ほうじ茶でもかまいません。 両手でカップを包んで、湯気をぼんやり眺める時間。それだけで、ちょっとした休憩になります。

5. 衣替えは、一気にやらない
秋は、暑い日と寒い日が行ったり来たりします。 だから衣替えも、一気に終わらせなくていいんです。今週は上着を1枚出すだけ、来週はセーターを2枚。少しずつで十分です。
6. 散歩は「目的なし」で
どこかに行くための散歩ではなく、ただ歩くための散歩。 落ち葉を踏んだ音、金木犀の香り、夕焼けの色。歩数も距離も、気にしなくていいんです。疲れたら、そこで帰ってきましょう。
7. 「何もしない日」を、予定に入れる
最後は、いちばんおすすめしたいことです。 カレンダーに、**「何もしない日」**と書いてしまうんです。
予定がないと、つい何かを入れてしまうもの。だから最初から「何もしない」という予定を入れておく。 その日は、昼まで寝ても、一日中パジャマでも、それが予定どおりです。
休むことに、罪悪感はいらない
頑張ることが当たり前になっている人ほど、休むことに罪悪感を覚えてしまいます。 「みんな頑張っているのに」「こんなことしていていいのかな」って。
でも、木だって、秋になったら葉を落として、冬のあいだはじっと力をためています。 休むのは、さぼることではなく、次の季節のための準備なんです。
なお、だるさや眠れない状態が長く続く、気分の落ち込みがなかなか抜けない、というときは、季節のせいだけと決めつけずに、病院で相談してみてくださいね。

今夜のまとめ
- 秋に疲れやすいのは、怠けているからではなく、体が季節の切り替えを頑張っているから
- 「〜の秋」はひとつだけ。予定もひとつ減らして、空いた時間には何も入れない
- カレンダーに「何もしない日」を書く。休むのは、次の季節のための準備
ヴィヴァルディの「秋」は、第2楽章でみんなが眠ったあと、第3楽章では元気に狩りへ出かけていきます。 ちゃんと休んだからこそ、また動けるんですよね。
今年の秋は、どんな「〜の秋」にしますか。 もしよかったら、お便りで教えてください。わたしは、そうですね……やっぱり「ココアの秋」にしようと思います。